ミュンヘンのクライミングジム
ミュンヘンの有名クライミングジム
私個人調べ、ですが、事前にミュンヘンには4~5か所そこそこ大きなクライミングジムがあることがわかっていました。
- DAV Kletter- und Boulderzentrum München-Nord (Freimann)
- Boulderwelt München Ost
- Boulderwelt München West
- einstein Boulderhalle München
- DAV Kletter- und Boulderzentrum München-Süd
(Webサイトはドイツ語しかないことが多いのでブラウザ上で翻訳して見ていました…)
#1 と #5 が同系列、#2 と #3 が同系列です。
最初は全部のジムに1度ずつ行こう、と思っていたのですが、会社および住んでいる場所に近いところから、と #1 と #2 に行ったところ、 #2 が気に入りすぎてその後はそこしか行きませんでした。他3か所はちょっと移動に時間がとられてしまうことと、 #3 は #2 よりも狭いよ、と #2 のジムの人に教えてもらったのでわざわざ行く気を失ったというのもあります。
ざっくり言うと、#1 は ロープを使ったトップロープ・リードクライミングがしたい人向け、ロープを使わないボルダリングを広く楽しむなら #2 ということになります。
DAV Kletter- und Boulderzentrum München-Nord (Freimann)
場所はアリアンツスタジアムに近い地域。地下鉄 U6 の Kieferngarten から徒歩6-7分の場所です。外観からして規模の大きさがわかります。階段を上がっていくといきなり外壁でリードクライミングをしているのが見えます。
建物全体の規模は公式ページのこの写真が一番わかりやすいかと思います。
すご。裏側の壁までは見に行きませんでした。
入り口は2階。受付、カフェ、更衣室はこのフロアにあります。シューズを借りる場合は ID を預ける必要があります(友人はパスポートを預けていました)。
初めての入館の場合は、受付横にある PC で登録をしてから受付に行きます(この登録フォームがドイツ語のみなのでスマホの辞書使いながらやっと入力しました…しかもキーボードがドイツ語仕様なので"@" の入力とかかなり特殊)。受付のスタッフは英語で対応してくれます。
ちなみにこのフロアのカフェの前はガラス張りになっていて、屋内のリードクライミングの上の方が目の高さで見られるようになっています。かなりの迫力。
更衣室は広かったですが、エアコンは効いていない感じで少々蒸しっとしましたね。靴を入れる場所はないので、適当にベンチの下に置いていたりします。
更衣室フロアから1階に降りると、さっき見下ろしたリードクライミングエリアが見え、その横にボルダリングエリアが広がります。
下から見ると高さが一段と際立ちますね…。
さてボルダリングエリアも十分広いです。ちゃんと広さが伝わる写真撮っていなかったですが。
ここへ来たときはケガから復帰して軽いリハビリした後の、2か月ぶりぐらいのボルダリングだったので、恐る恐る初級を登りました。
写真に写っているのは初級課題が多い低めの壁ですが、奥の方に高い壁もあり、上級者がチャレンジするのに面白そうな壁もいろいろありました。全体的に幅が広く長い構造になっているので、真ん中あたりに座る場所があり、十分に壁から距離をもって休憩したり他の人の登りを見たりできる余裕があります。
日本と違うのは、ホールドの横に貼ってあるテープで課題を区別するのではなく、ホールドの色自体で決まっているということですかね。わかりやすくて良かったです。が、スタートがどこなのか?がわからず、この日は適当にコースから見てここがスタートかな~という感じでやっていました。
*どうやら後から別のジムの Web サイトを見ていたら、ホールドを固定しているネジの色が違うところがスタート、という目印があるらしく。このジムもたぶんそうだったんだと思います...。
ということで、十分にここのジムも楽しみました。リード壁が目立ちますがボルダリングエリアも広いのでやりがいあるなぁ、と思いました。
が、次に行ったジムがすごく気に入ってしまったので結局ここは1回しか行きませんでした(カードも作ったんだけど)。
Boulderwelt München Ost
München Ost (ミュンヘン東)駅から徒歩4-5分ぐらい(といっても Ost 駅が広いので駅までの到着の仕方によってはもっとかかります)。道沿いにあるレンタカー屋さんの奥にあります(レンタカー屋さんの敷地内に通路ができていてそこを進む)。普通に歩いていたらそこにクライミングジムがあるようには見えません。
ここが入り口。たいてい外のベンチでタバコ吸っている人とかがいます。
入り口を入ると右手に受付カウンター、向かいに初めての人が登録するための PC があります(このジムは英語表記もあって、"@"の入力の仕方も画面に説明があって助かりました!)。受付カウンターがそのまま先に行くとカフェの注文カウンターにもなっています。お茶だけでなく、ピザもビールもあります。
このジムにはリード壁はありません。前面ボルダリング壁です。全体フロア構成はこんな感じ。
更衣室はこちらは少し狭いですね。シャワールームと繋がっているので熱気で蒸し暑いこともあります。あとロッカーは自分で南京錠を使って鍵をかける必要があります。持っていなければ受付でも買えるとか。
フロアの(たぶん)一番の特徴は、競技用壁があること。上のマップで下の方の Wettkampfwand とあるところと上の方の外壁の Outdoor-Wettkampfwand とあるところ。かなり上級のひとがチャレンジしていたりしましたが、さすがにここのコーナーはいつも空いていました。
一般向けの壁は、前のジムと同様にホールドの色でレベル分けされています。
かなり面白い形の壁がいろいろあり、また広いので毎週どこかが新しくなっているとかで、飽きることはまったくなさそうです。
上3枚は土曜日の昼頃の写真。子供のためのクラスがあるのか、かなり子供連れでにぎわっていました。平日の17-20時ぐらいは比較的空いています。
この写真の右奥側は「ナガモノ」壁です。30手ぐらいの課題が比較的簡単なレベルのものからありました。ナガモノ壁は4面あるので、自分のレベルで4種類はチャレンジできます。
この階段を上がるとテーブルとソファがあり休憩できる場所になっています。登っている人を上から見下ろして「Hallo! (独)」と挨拶できたりします(笑)。
そしてこの季節に最高なのが(ここが一番このジムで気に入ったポイントかも...)外にあるボルダリング壁。
初級から上級までの課題がそろっているのでみんなで楽しめます。この時期は日が長いので、平日仕事の後行ってもこのぐらい明るいところでできます。
雨が降っちゃうとダメですが、そうでなければとても気持ちが良いです。夕立のような雨の後の暑い日に行ったことがあるのですが、外壁(風が気持ち良い)が混んでいて諦めたことがあります。屋内はすごく蒸し暑かったので外に行きたかったのですが(日本と違ってジムの中にエアコンがついていないです)みんな考えることは同じだったようで。
この外壁の手前にはちょっとしたベンチとテーブルもあり、そこでビールを飲んでのんびりしている人もいたり、スラックラインを楽しめるコーナーもあったり、長時間過ごしている人もいそうです。
ただでさえ大きなジムなのに、9月からはここから1-2分の場所に移り、さらに大きくなるそうです。全体的にきれいで気持ち良い設計なので、大きくなったジムも見てみたいところです。
なお、登っていて日本のジムと違うな―と思ったのは下記の2つ。
- 基本的に Volume (ボテ)はどの課題の時も全面使ってよい
- 基本的に壁の角を掴んでよい(カンテあり)
日本で私が行っているジムでは、上記2つは明記されていない限りできないです。なので Volume を使うのに慣れておらず、登り方がわからないな~と困っていたら、実は Volume を使えば簡単だった、と他の人を見て気が付くこともありました。
いずれにしても、山登りが好きな人も多いドイツ人。クライミングはかなり人気のようです。