リサイクルの徹底っぷり

PFANDってなに?

スーパーで買い物するようになってしばらくたったところで、レシートと買った商品を付け合わせしていたら、見慣れない項目があるのに気づきました。

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ん?商品点数が合わない?と思ってみたらPFANDという項目が余計。横にアスタリスクがついているけれど脚注見たらこれはスーパーのポイント付与対象外の項目、という意味でしかない。

で、調べたら、瓶やペットボトルに対して一定の金額が追加されるシステムになっているのですね。国全体で。それで、スーパーの入り口近くにある瓶とペットボトルの回収マシンのようなものに空の容器を入れると、返還対象(PFAND対象)のモノかどうかラベルで判断して、対象のものだと回収して、最後に返金額を明記した紙が出力される…という仕組みになっています。

この紙をレジに持っていけば、その金額を返してもらえる、またはその日の買い物の額から引いてくれる(上の写真の最後3行のマイナス金額はそれです)という仕組み。

これに気づくまでに、結構ペットボトル捨てちゃったよー。そう思って過去のレシートを見てみたら、PFANDの文字がある(けど空容器捨てちゃった)ものがポロポロ。わー、無駄した。

この頃はスーパーに行く前に空容器を持って出て、返還マシンに入れるようにしています。PFAND対象じゃないと機械が「これ無理っ!」って感じで容器を吐き出してくるので、引き取らなくちゃいけません(で、後で捨てる)。ちなみに、他の店で買ったものでも返還マシンに入れて大丈夫です。

カフェの「持ち帰り」容器の共通化

会社のビルの1階にあるカフェを愛用しています。ちょっとイタリアのバールっぽいので朝ごはんはそこで済ませていたりします。

そのカフェで飲み物を「持ち帰り」にすると、プラ容器に入れてくれます。こんな感じでシンプルだけどかわいい容器。飲み物の値段に1ユーロ追加されます(蓋は別売り)。そして次に行ったときに容器を返せば1ユーロ減額または返金。もう一度持ち帰りなら、返したものとは別の、きれいなカップに飲み物を入れて渡してくれます。

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なるほどなーと思って使っているのですが、先日この同じカップが別の店でも掲示されているのに気が付きました。確かにカップの表面下部にはミュンヘン、の文字があるもののお店のロゴはありません。つまりこれは特定のカフェだけの取組みではないんですね!カップを共通化してどこの店で持ち帰ったものでも他の店で返すことができるという。

最終的にお店がどうやって精算しているのかな、というのは気になりますが(リサイクル担当の機関にカップの数の出入りを報告するのですかね…特別チップが埋め込まれているとかではなさそうです)うまいやり方ですね。会社のカフェで持ち帰ってきた容器を、会社帰りの家の近くのカフェで返すとか、その逆とかもできるってことですよね。

自分のカップを持っていきましょう、というのも取り組みとしてはあるのですが(実際、私の会社の日本オフィスではそのやり方を推進中)、洗い方が足りないまま次を入れてもらったりすると衛生面はどうなんだろう、とかそれによってカフェ側もリスクを負ってしまうのでは、とも思います。固定席があったころは自分のカップを自席に置いておく、というのも割と気軽でしたが、フレキシブルシーティングになって自分の荷物はすべてロッカーに、となると、急いで外出、なんて時にカップの扱いが面倒になったりします。なんか、ミュンヘンのやり方の方がスマートな気がします。

 

PFANDも持ち帰りカップの共通化もどうやってスタートして、どうやって浸透させたのか、というのも気になりますが、いずれにしても仕組みで自然にリサイクルを促進しようというやり方は興味深いですね。