ドイツ語の会議に参加

翻訳アプリの効用と難しさ

ドイツ語で話が進む会議に参加することが出てきました。もちろんみんな英語は話すのですが、私の意見が必要になるかどうかわからない議題の時に私だけのために英語で話してもらうのは申し訳ないので、翻訳コンニャク的な翻訳アプリを使っています。

Conversations - Microsoft Translator

 

ログインして、

f:id:ayakotantan:20190426033150p:plain

Translator_startscreen

欲しい翻訳結果の言語(日本語)を選んで「参加する」と

f:id:ayakotantan:20190426033556p:plain

Translator_conversationscreen

会話コードという5桁のコードが発行されます。

本来はここでこの会話コードをドイツ語で話す相手に渡して同じ会話空間に入ってもらう必要があるのですが、ドイツ人5人とか10人とかの会議でそれをやってもらうのも申し訳ない。ってことで、ここで私はいったんPCを離れ、携帯で同じアプリを開きます。

携帯側を「ドイツ語の音声入力を聞き取る」端末にするために、ここでは「ドイツ語」を選んで起動します。

f:id:ayakotantan:20190426035436p:plain

Translator_conversation_mobile01

起動したら、右上の設定のアイコンをタップします。

f:id:ayakotantan:20190426035755p:plain

Translator_conversation_mobile02

「発表者モード」をオンにします。これをオンにしておけば、ドイツ語聞き取り役のスマホのマイクアイコンをずっと押している必要がなくなります。

f:id:ayakotantan:20190426035912p:plain

Translator_conversation_mobile03

<戻る、をタップして会話の画面に戻ります。

f:id:ayakotantan:20190426040106p:plain

Translator_conversation_mobile04

マイクアイコンが緑色になって、聞き取りモードになります。

この状態で会議室のテーブルにスマホを置いておけば、周りで話されるドイツ語を聞き取って文字に起こしていってくれます。

PCには日本語が順次表示されていきます。

 

会議中の画面は出せないので、アパートのテレビでドイツ語のクイズ番組の音声を聞かせながら英語表示と日本語表示をしてみました。

聞き取っているスマホの画面

f:id:ayakotantan:20190426042840p:plain

Translator_conversation_german

そしてPC上の日本語

 

f:id:ayakotantan:20190426043133p:plain

Translator_conversation_Japanese

クイズ番組だからというのはあるけれど...うーん。わかるようなわからないような。

いや、正直言って、かなりわからない。

同時に表示していたドイツ語から英語への翻訳。

f:id:ayakotantan:20190426043335p:plain

Translator_conversation_English

英語として文章にはなっていそうですが、これはこれでよく読むと…うーん。

 

会議中も、それほど正確にすべてが翻訳されているわけではありません。一言一句がわかる、というよりは、流れで見ていてなんとなく、何の話題なのかわかる、というぐらいの感じです。それでもまったくわからない言語の会話の中に身を置いて話題がわかるだけでも助かりますが。

言語の構造から言って、ドイツ語⇒英語の方がドイツ語⇒日本語よりも機械には翻訳しやすいはず、と思って英語翻訳の設定で会議参加もしてみましたが、話すスピードに対して読むスピードって遅いので、追いつかないのが辛い。このアプリは言葉が入ってくるとすぐ訳すのですが、文章の後ろの方に行って文脈がわかるとさかのぼって前に翻訳した単語を違う言葉に修正したりするので(これ、すごいところですが)、テキストがくるくる変わるのです。会議でみんながどんどん話しているときにはかなりのスピードになるので、英語で読むのって追いつかないのです。

一方、日本語だと翻訳のレベルは落ちるかもしれないけれど、なにしろ母国語+漢字という強い味方。テキストを流し読み、ってのができるわけです。

結果、日本語で表示していた方が良いかな、というところに落ち着いています。

わかってきたことは、「ドイツ語入力モード」になっている端末のマイクは、どんな言葉が入ってきてもとりあえず「ドイツ語だ」と思って聞き取ろうとするので、英単語が入ってくると、かえって変なドイツ語に変換しちゃって、結果変な日本語になることがある、ということです。会議の中って結構英単語とか英語のフレーズとか入ってくるので、それがアプリ的には致命傷。私としてはたまに英単語がある方が耳に入ってきて話がつながったりもするんですが。

あと、これをオンにしたままでいるとスマホの電池の消耗がすごく速い!今日の2時間の会議では、途中でスマホを別のものに変えて(2台持ちしている)、なんとかしのぎました。

と、いろいろあるのですが、これがなければそもそもドイツ語で行われる会議には一切同席できなかったわけで、この武器があってよかったなーと思います。

めちゃくちゃ集中して画面ずっとみるので発言者の顔を見られないとか、目が乾くとか、話さないから睡魔に襲われるとかもありますけどね(笑)。